本会の創立は明治16年(1883年)になる。発足の趣旨は、当時の東京府下の教育 を官民併せて連携し、改良進歩を図っていこうとするものであった。

　発足当初は「東京府教育談会」と称し、専ら、学術講習会を核とする「教育講演会」が 活動の中心であった。

　その後本会は、明治21年に「東京府教育会」、大正15年に「東京府連合教育会」、 昭和9年に「帝都教育会」と改称を重ね、昭和18年に「束京都教育会」と称することに なった。

　この間、教育に関する図書出版・教育に関する建議等を行ったり、幼稚園保母講習所 （現　竹早教員保育士養成所）・小学校教員速成伝習所・家事専科教員伝習所・英語教員 伝習所等の設立運営にかかわったりしてきた。更には、一ツ橋教育会館の建設・三楽病院 建設協力・教員慰霊塔の建設等にも尽力してきた。

　昭和20年(1945年)太平洋戦争終結となり、同23年(1948年)、アメリカ 合衆国を主体とする連合国軍政部の裁定が下り、教育機能の刷新・振興を図る教育会と、 経済的条件の改善を目的とする職員団体とを区別し、各々その使命を達成することとなっ た。本会もそれに則り、校長を中心とする教育機能の刷新・振興を図るため「東京都教育 協会」となり、新たな出発をすることとなった。しかし、一ツ橋教育会館をはじめ本会がかかわった諸施設を手放すことになったことは、大変悔やまれることであった。

　昭和24年(1949年)本会は、別掲の「綱領」を各界に提示し、職能団体としての 活動を推進していくことなった。そして昭和27年(1952年)、改めて「東京都教育 会」と改称して現在に至っている。

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