2024年11月21日

2024年06月26日

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● 会長挨拶 ●

令和6(2024)年6月  会長挨拶


「子供たちの明るい笑顔のために」  東京都教育会会長  貝ノ瀬 滋


 東京都教育委員会は、令和6年3月に策定された第五次東京都教育ビジョン(東京都教育振興基本計画)の中で、「今後の東京の教育の在り方」を示しました。 

 そこでは、3本の柱(柱1)自ら未来を切り拓く力の育成、(柱2) 誰一人取り残さないきめ細かな教育の充実、(柱3)子供たちの学びを支える教職員・学校の力の強化を掲げ、その達成に向けた12の基本的な方針と30の今後5か年の施策展開の方向性を具体的に示しています。 

 これらの柱や基本方針と施策展開を「改革の羅針盤」にして、「すべての子供が将来への希望を持って自ら学び育つ「教育」の実現を図るとしています。

私たち東京都教育会においても東京都教育ビジョン達成に向けて、積極的な取り組みを推進してまいります。

 特に、令和六年度においては「本来は国が実施すべき」としながらも給食費無償化に向けて、半額補助が実施されました。 

その東京都の英断には率直に敬意を表したいと思います。その他にも随所に学校現場への人的配置が、以下のようになされました。

・ 不登校対応巡回教員(正規教員) ・ エデュケーションアシスタント(会計年度職員)

・ 校内別室支援員(会計年度職員) ・ スクールサポートスタッフ(会計年度職員)

・ 教育支援学級介助員(会計年度) ・ 教育活動支援員(緊急対応)

・ 教育活動支援員(通年、会計年度職員) ・ 発達障がい等教育支援員(会計年度職員)

・ 副校長業務支援員(会計年度) ・ 部活動支援員(会計年度)など。

これらの人的配置は、従来からなされていたものもありますが、国の教育振興基本計画を参酌した上で、「未来の東京」に生きる子供の実現を目指して、大活躍することが求められています。

この「未来の東京」に生きる子供像は、東京都教育施策大綱を踏まえ、次のように示されました。

○自らの個性や能力を伸ばし、様々な困難を乗り越え、人生を切り拓いて行くことができる子供

○他者への共感や思いやりを持つとともに、自己を確立し、多様な人々が共に生きる社会の実現に寄与する子供とされています。

 その上で、これらの子供の姿を実現するために三つの「学び」を「社会全体」で日々の実践に繋げていく重要性を明示しています。この三つの「学び」とは、①子供の意欲を引き出す学びであり、②ICTの活用による学び、として、③社会全体の力を生かした学びとしてまとめています。

 これらの「学び」に通底するキーワードは「一人ひとり」と「社会全体との協働」と言うことだと思います。

 特に、「一人ひとり」の「学び」の充実のためには、学校や教員の力だけで子供たちの教育を全て担うという考えにはビジョンに示す通り限界があること自明です。

このことから、全ての公立学校において、学校運営協議会と地域学校協働活動が一体化した「コミュニティ・スクール」の設置が急務だと言うことです。

 また、国の「令和の日本型学校教育」(答申)の心棒である「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現のために、各教員に学習指導と生活指導、道徳教育と特別活動等が全人教育者として要請する以上、国や都も人的配置はレギュラー(正規)教員配置として整合性を図るよう定数改善のご努力をお願いしたいと思います。




令和5年度東京都教育会 会長挨拶


東京都教育会会長 貝ノ瀨  滋


 この度、令和5年6月15日の東京都教育会役員総会において、会長に選任されました。

 本会は、明治16年に東京都民の教育団体として発足し、健全なる都民の教育推進、教育に関する公正・中立の立場、教育に関する健全な世論の喚起、わが国の教育の向上発展を使命としております。

 特に、現在は、「どんな人も誰もが大切にされる学校及び教育、そして社会」の実現が求められています。

 そのためには、「一人ひとりがその持てる力を発揮し、豊かで幸せな人生を送っていける社会を共に創ることができる人づくり」の教育の推進が重要です。

 私は何よりも「自分さえよければいい」ではなく、仲間と共に明るい未来を共に創っていける「人間力、社会力」に満ち、その将来に大きく羽ばたくことができる教育の実現に皆さんとご一緒に力を尽くしてまいりましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

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